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Apple Watchが本当に必要なのは介護業界だ

Apple Watchが介護業界の救世主になる可能性

介護ビジネスは、生産性を向上させるのがきわめて困難な業態の一つです。しかも従業員の身体に負担のかかる業務なのに賃金水準が低い。人手不足問題にも直面しています。当サイトのグループ企業も訪問介護ビジネスを営んでいますので他人事ではありません。

介護職員の推移と見通し
介護職員の推移と見通し 【出典】 厚生労働省「平成24年介護サービス施設・事業所調査」

介護業界の就労人口は、10年後の2025年には約250万人になる見通しです。これは現在の農林業(222万人*1)や情報通信業(209万人*1)よりも多くなり、就労数トップである製造業(1066万人*1)の4分の一くらいの規模になります。
しかし、多くの就労者を必要としているのにもかかわらず、介護業界は、ヒト・モノ・カネすべてにおいて深刻な問題が山積しています。

*1総務省統計局:労働力調査(2015年4月分速報)より
介護サービス運営上の問題
介護サービス運営上の問題 【出典】介護労働安定センター(平成25年度 介護労働実態調査)より

介護ビジネスは、付加価値を生み出す産業ではないので資本が流入しにくい。故に投資が難しく業務改革が進みにくい側面がありますが、アップルウォッチを代表とするスマートデバイスとクラウドサービスをうまく活用すれば、少ない投資でも大きな効果を期待できるでしょう。

労働生産性を上げるのが難しい介護現場の問題点

生産性を上げるための労働業務の機械化・自動化・標準化。介護現場では、どれも実施するのが難しい。介護者みな、同じ背丈でもなく抱える症状も異なるので、画一化したマニュアルは役に立たず、サービス業や製造業などでの成功事例も適用できない。

またICT環境においてもパソコンを一人1台与えるスペースもなく、介護スタッフの手は、濡れていたり汚れていたりするので、業務の合間にPCのキーボードをカチャカチャといった使い方はできない。教育の機会も少ないのでスタッフのITリテラシーが低いこともボトルネックとなっている。

このように介護業界では、ICT活用の第一歩である「ITツールを使った情報共有」の実現ですら困難を極めるのです。

マンマシンインタフェースが介護現場の労働生産性をあげる

介護現場での情報共有は重要です。24時間のシフト制で複数のスタッフが介護者のをケアします。交代時の引き継ぎでの「申し送り」や「インシデント(ヒヤリ・ハット)情報」の伝達や共有があいまいな場合、介護者の命に関わる重大事故につながることもあります。

それ以外にも、介護保険制度の変更確認や施設のイベントの予定、設備の貸出予約など、多くの情報を共有・確認しておかなければ仕事がスムーズに進まない。

また、従来のシステムには、コスト面、利用面などで大きな問題がありICTで介護現場の労働生産性を上げる見込みがありませんでした。

一般的な介護システムの問題点
・インタフェースがシステマチックで現場からの拒否反応が大きい
・実業務に即しているものが少なく使いにくい
・共有のPCでしか利用できない 等々、、

しかし、アップルウォッチは、従来のPCやスマートフォンとは違い、介護の現場でもストレスなく使用することが出来るようなマンマシンインタフェースが搭載されています。

Apple WatchとiPhoneの操作比較例
Apple WatchとiPhoneの操作比較例

プッシュ通知確認時の操作の違い
プッシュ通知確認時の操作の違い

このようにアップルウォッチなら、両手がふさがることの多い介護の現場でも情報共有に必要な通知・確認が容易にできるようになります。しかもほぼリアルタイムでの情報共有を実現させます。

クラウドシステムとの連携で現場の負担を軽減

アップルウォッチは、革新的なテクノロジーを背景とした直感的でユニークな操作で誰もが自然と情報に触れることを可能にします。これまで多くのシステムを悩ませていた「情報の周知徹底の障壁」を一気にクリアしてしまいます。

Apple Watchとクラウドサービスで実現するタスク例
Apple Watchとクラウドサービスで実現するタスク例

アップルウォッチで現場の情報共有デバイスは決まりました。あとは、用途に合ったクラウドサービスを導入・運用すれば、さらに業務の負担を軽減することができるでしょう。

【関連情報】

※このBLOG(99 Lebensart:旧名 スマートデバイスで仕事を変える!)は、株式会社アイテムのテストマーケティングサイトです。

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