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「乱反射が全くない!」下町ロケットが基本の大事さを教えてくれる

今週も憂鬱になりがちな日曜日の夜を盛り上げてくれました「下町ロケット第3話」またまた、阿部寛さん演ずる佃社長の名セリフが連発です。

面壁九年の精神を教えられる

第3話で印象に残った台詞は

「穴を空ける、削る、研磨する。」
「技術がいくら進歩してもそれがものづくりの基本」

少しネタバレになってしまうのですが、超高性能マシンで加工した機械部品の最終工程の仕上げを機械と人で行った場合、どちらが優れているか?ということを実践するシーンがあります。

そして、人が仕上げた部品の表面処理を拡大鏡で見たときに吉川晃司さん演じる財前部長が発した「乱反射が全くない!」*1に対し、佃社長の発した台詞です。

*1:限りなく部品の表面が滑らかな場合に起こる現象。機械の精度では達成するのが困難な領域

飛び抜けて凄いモノを製造するには、やはり基礎・基本の反復が重要かつ本質であることを、改めて教えられるシーンでした。ホントよかった。

年月を費やす下積みに意味があるのか?

話は変わって、下町ロケットの感動の余韻に浸っている最中、ロケットつながりで思い出したのが、堀江貴文氏のこのツィート。

長年の下積み修行を否定する堀江氏の意見に多くの賛否が寄せられたようです。

これに対し、高い技術を取得し活かすのに必要なのは、時間だけでもなければ、効率的な教育だけでもないというのが筆者の意見です。まあハイブリッドですね。

時間を要する反復でしか得られない要素もあるし、効果的な指導によって一段も二段も飛び抜けて学べることもある。

要は、最大価値を得るためには、もっとも有効な手段を選択し組み合わせれば良いのではないかと。

先の下町ロケットの話だと、機械が得意なレイヤと人の方が優れているレイヤは違うので、それぞれの価値が最も反映されるレイヤで重用したから、超高品質の機械部品を製作することが出来たという事だと思います。

スマートフォンのリテラシーにも当てはまる

先ほどの話をスマートデバイスに絡めると「下積み原理主義者」のような考え方の人には、おそらくスマートフォンの活用にも否定的なんでしょうね。

奈良県立医大(橿原市)の細井裕司学長は4月8日、入学式で新入生に「スマートフォンは道具であり、使うことが難しいものほどその欠点を知って、使いこなせる人になってほしい」と呼びかけた。
 スマホをめぐっては、信州大(長野県松本市)の学長が「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」と新入生に脱スマホを迫り、インターネット上などで賛否が巻き起こっている。産経ニュース

同じ大学の学長という立場の意見でも奈良県立医大と信州大では、まったく異なる見解。

奈良県立医大の細井学長が述べているようにスマートフォンは「道具(ツール)」です。その道具が悪しき行動の原因といっているのが、信州医大の山沢学長。

たしかに、スマホを本質的に使いこなせていない人は、情報に振り回され自分自身でモノゴトを考えることや対人コミュニケーションの機会を減らしていることは事実ですが、それは使っている人のリテラシーに起因することであり、スマホがなかったら、その人が創造性豊かになり、対人関係を充実できるわけではないと思われます。

過去の実績のあるモノは、盲目に評価し、新しいモノに対してはネガティブな部分だけをピックアップし否定するという姿勢は、やはり下積み原理主義と同じかな。

※このBLOG(99 Lebensart:旧名 スマートデバイスで仕事を変える!)は、株式会社アイテムのテストマーケティングサイトです。

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