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「下請の立場で何を言っている」下町ロケットが大企業の慢心を教えてくれる

下町ロケット第4話、今週は佃製作所の殿村部長演じる立川談春さんの名セリフ連続攻撃にやられっぱなしでストーリーをあまり覚えていないので、TBSオンデマンドでもう1回じっくり見ようと思います。

企業規模で優劣が決まるのか?

第4話は名台詞のオンパレードでした。そのなかで、しんみりと心に残っているのはこの2つ

「でも、数字は嘘をつきません」
「佃製作所はいい会社なんです!」

部品供給の為の監査にやってきた帝国重工の担当者達に上から目線で根拠のない罵詈雑言を浴びせられ、佃社長と部長クラスが社長室に集まって意気消沈しているシーンで立川談春さん演じる元白水銀行の出向社員の殿村経理部長が発した言葉。

ドラマですから少し大げさかもしれませんが、現実でも大企業が横柄な態度で中小企業を見下すシーンというのは、それなりにあると思います。筆者自身もかつて自分が勤めていた会社の仕事を請け負った時、似たような経験をしました。

まあ、大企業がそんなに優秀なら中小企業は必要ありませんよね。それぞれの役割が異なるだけで会社の規模の大小で、そこに働く人達の優劣が決まるわけではないと思います。

利益優先や自己保身で表面化する大企業の慢心

第4話の帝国重工の社員や役員達の立ち回りを見ていると、ここ最近の大企業、大ブランド企業の信頼失墜は、必然的に発生していると思わざるを得ません。

たとえば、三井住友建設の「パークシティLaLa横浜」傾斜事件、当初は孫請け企業である旭化成建設のいち社員のデータ改ざんによる施工ミスであったとされてましたが、続報で、元請けである三井住友建設が設計段階で短い杭を見込発注していたと報道されました。

真実は今後の調査で解明されるかどうかわかりませんが、三井住友建設が下町ロケットの帝国重工の悪役であったと仮定すれば、自分たちの設計ミスを下請けに責任転嫁し、利益を圧迫する杭の再発注を行わず、自己保身のために担当レベルか部門レベルでもみ消していたというストーリーになりますね。

事実は小説よりも奇なりといいますが、信頼失墜した企業が下町ロケットの悪しき大企業のような体質でないことを祈っています。

スマートデバイスが、瞬時に不正を明かにする

近年、こうも企業の不正が公にされるのは内部告発からの情報がネットやスマートデバイスによって瞬時に広範囲に拡散されるからだと考えられます。おそらく大企業の不正は昔からそれなりにあったが、情報拡散手段が限られていたので公になりにくかった。

ところが今は、インターネットとスマートフォンが普及しており、誰もがいつでもどこにいても情報に触れることができる時代。ひとたびネットに情報が流出してしまうと消去するのはほぼ不可能。大企業にいくら力があろうと、隠蔽できないでしょう。

スマートデバイスの普及によって、情報を取捨選択するというリテラシーに加えて、これからは真実を見抜いたり、モノの真贋を自分の価値観で判断出来る新しいリテラシーが求められていると思います。

※このBLOG(99 Lebensart:旧名 スマートデバイスで仕事を変える!)は、株式会社アイテムのテストマーケティングサイトです。

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