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「Loser’s have bigger mouths」下町ロケットが欺瞞はいつか明るみになることを教えてくれる

下町ロケット第9話セミファイナルは、怒濤の展開です。仕事で出張先にいてもホテルでバッチリ鑑賞。毎度の事ながら集中しすぎて、15分拡大版にもかかわらず、あっというまに終了。

興奮冷めやらぬ内におかわりをTBSオンデマンドでと思いきや、なぜか配信準備中で、お預けを食らってい意気消沈しております。

虚偽、詐称、瞞着、権謀術策という負のパワー

今回のストーリーで感じたことは、ある意味これからの日本経済にとっても重要なことじゃないかと。ビジネスはきれい事だけではないというのは理解できますが、最近は間違ったマキャベリズムがビジネスや組織運営で横行しているように思えてなりません。

「いくら取り繕っても、技術はウソをつかない!」

安田顕さん演じる佃製作所の山崎部長が設計した図面が退職した元佃社員からサヤマ製作所に流れたことを問い詰めるため、サヤマの椎名社長に佃社長が詰め寄った際のセリフ。

オリジナルを生み出すという究極のクリエイティブというのは、ごまかしや、パクリをやってその場を取り繕っても最終的には、実現させることは出来ないと。

失われた20年、産業の空洞化による隣国への技術流出によって、日本の製造業は、大きな傷を負いました。しかし近年、技術コピーを横行させていた企業は停滞し、高付加価値の分野で日本企業が躍進しています。厳しい環境下でも佃製作所のように石にかじりついて技術を磨いてきた名もない中小企業が存在していたのでしょうか。

fair use、find out the essenceの時代がくる
パクリといえば、デザイナー自身の数々の模倣疑惑によって取り下げられた2020年開催予定の東京オリンピックのエンブレムの公募要項が発表されました。その募集要項にアメリカのデザイン団体が苦言を発表しました。

米グラフィックデザイン団体、五輪エンブレム公募に苦言 デザイナーの“ただ働き”と対価の低さ批判~「多くの創造的な才能が費やした時間に対し対価を支払っていないにもかかわらず、組織委は莫大なライセンス料を得ることになる」として、採用者への対価が見合っていないと指摘。著作権など知的財産権についてもデザイナーに保証すべきだとした。~ITmedia

オリンピック委員会は、公募で数万人の英知から生まれるであろうエンブレムをただ同然で手に入れ莫大な収益モデルに利用するにも関わらず、著作者には一切還元しないということは、けしからん。ということ。

まったくもってその通りです。技術開発やデザインに限らず、多大な労力や知恵をしぼって生み出されたクリエイティブに対する評価を見直すべきだし、公正な評価と対価、健全な競争が行なわれるフェア・ユースの時代が来ていて、それに対応する必要性を強く感じるべきだと思います。

だから、不透明なオリンピックエンブレムも取り下げる流れになったし、海外ではVWのスペック詐称が明るみになった。

これはうまく表現できませんが、インターネット普及による情報剰余価値の拡散、人工知能やIoT分野の急激な進化など、マルクスの言う必然的発展の一過程を生み出し、次世代に見合った社会のパラダイムシフトが起きる予兆ではないかと思ったりする次第です。

【追記】
椎名社長のセリフ「Loser’s have bigger mouths」って本当に「負け犬の遠吠え」という意味なのかな?英文もうまく聞き取れなかったので間違っている可能性も。

あと真野と一村先生の掛け合いのシーンで
「地位や名誉は飾りでしかない」というセリフの後、ガンダム世代の筆者は「偉い人には、それがわからんのです」っと思わずつっこみを入れてしまい、苦笑いです。

※このBLOG(99 Lebensart:旧名 スマートデバイスで仕事を変える!)は、株式会社アイテムのテストマーケティングサイトです。

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