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ハイレゾ

ネット越しにリアルを届ける!世界初DSDストリーミングPrimeSeat(プライムシート)でLiveが変わる

音楽が脳に与える”良い”影響ってどのようなものがあるかご存知でしょうか?

まだ現段階では研究中ですが、音楽は脳の複数の部分に働きかけるので、神経を伝達する道筋に深い部分で関われるとされています。人が頭の中に保存している情報を外に出すのに、音楽が手助けをしてくれるのです。~ライフハッカー

忘れていたことを思い出す
免疫力を高める
エクササイズに効果的
プレッシャー対策
生産性を上げる…等々

ライフハッカーの「音楽が脳に与える影響と、それを最大限活用する方法」によるといろんなシーンで良い影響があるようです。
他にもDSD(Direct Stream Digital)を代表とする高音質音源であるハイレゾ音楽にはハイパーソニック・エフェクトという脳活動で快さを示す反応をもたらすという説もあります。

ハイパーソニック・エフェクトとは、[周波数が高すぎて音として聴こえない複雑性超高周波(40kHz以上)を含む音]が人間の脳の最深部(中脳・視床・視床下部などの領域。以下、「基幹脳」と呼ぶ)を活性化して惹き起こす現象をいいます。~大橋 力 e-onkyo

さて、ハイレゾを代表とするDSDについてです。「DSD11.2MHz再生に挑戦」で記事にしましたが、現時点のデジタル音源では最も高音質の音源です。実際にDSDの音を聞けば、そのリアルさや空気感に驚かされます。冒頭で触れた脳に与えるさまざまな好影響を及ぼす音源としても最良ではないでしょうか?

DSDをライブストリーミング配信するサービス

DSDは音質は素晴らしい反面、いくつかの欠点があります。まずデータ量が膨大。1曲で500MB~1GB前後にもなります。また専用の機器(USB-DAC等)が必要なので、コスト面、手間の面からも誰もがすぐに楽しめる環境を簡単に用意できません。
そんな扱いが難しいDSDですが、これをストリーミング配信するサービスが存在します。

http://itemtokyo.tumblr.com/post/143920929350/primeseat


IIJ(インターネットイニシアティブ)、ソニー、KORG(コルグ)、サイデラ・パラディソの4社が運営。

「PrimeSeat」は昨年の12月23日からスタートした、最高DSD5.6MHzのハイレゾ音源を生放送のライブやオンデマンド、インターネットラジオの形で無料提供するストリーミング型の音声配信サービスだ。~Phile-web

このサービスの技術的に特筆すべきところは、大容量データであるDSDをリアルタイムでライブ配信するところ。安定した通信回線を持つIIJとDSDを開発したソニーの技術力なくしては実現出来なかった世界初のサービスです。

PrimeSeatのDSDストリーミング配信システム

リビングにリアルなコンサート会場が現れる

PrimeSeatのストリーミングサービスですが、LIVE、ON DEMAND、RADIOといった3つのジャンルに分かれています。配信される音源もDSD 5.6MHz、DSD 2.8MHz、PCMの48kHz/24bitなどがあります。
まずは、アナログ音声をDSD5.6MHzで配信するRADIOを視聴

「おっ!キレイな音」

CDやSACDソースのアナログ出力をDSD5.6MHz収録しているので、クリアでスタジオの空気感も伝わってきます。最高レベルのインターネットラジオといった印象です。
次に、ライブ演奏をハイレゾ録音したON DEMAND

「うーん。これはいい!」

こちらは、PCM 48kHz/24bitでの配信でしたが、ローカル環境で聴くハイレゾと何ら遜色ないすばらしい音でした。このレベルの音をストリーミングで楽しめることに幸福感を覚えます。

そして最後にDSDストリーミングのLIVE

Oh! WOW…

凄すぎる…目の前にMCの存在を感じるし、目を閉じれば自分がステージ上にいる。間違いなくリビングがコンサートホール化している。その会場の特等席、まさにPrime Seatに居ました。
地上波デジタルやBS放送の生放送音声、Liveや映画番組の音は、放送規格(AAC)にデコード(圧縮・間引き)して配信されています。TVで放映される映画や中継LIVEを見ても今ひとつ迫力が感じられないのは、圧縮音声が原因です。それなりのオーディオ設備につないでも音質向上は、あまり期待できません。

PrimeSeatのLIVEでは、生演奏をリアルタイムに配信するライブストリーミング番組もあります。これは機会がなくまだ視聴できていませんが、想像を超えるすばらしい音楽を体験できると断言できます。DSDストリーミング配信は、遠く離れた場所で奏でる最高の生音をネット越しにお茶の間へ劣化・間引きなく届けることに成功したといえるでしょう。このPrimeSeatのプラットフォームは、単なる高音質の音楽配信だけでなく、冒頭の音楽が脳に与える影響などを応用すれば、さまざまな分野で活用が期待できそうです。未来のテクノロジーがまたひとつ現実のモノとなりました。

PrimeSeatを視聴するには

PCオーディオ環境とDSDに対応したUSB-DAC、光回線があれば”専用アプリ”をインストールするだけですぐにサービスを利用することが出来ます。現時点では、利用料金は無料です。

PrimeSeatの視聴環境
PrimeSeatの視聴環境

留意点としてはDSDを再生しますので、ある程度CPUパワーのあるPCが必要です。筆者の環境(HP Z210 Workstation CPU:Xeon E3-1225 メモリ8GB)で下記の様な負荷がかかっています。

再生PCにかかる負荷

ただ、専用アプリが日々改良されており、思ったよりもPCへのCPU負荷やメモリ専有量が低いのには驚きました。ネットワークトラフィックは12Mbpsは必要なようですので光回線を有線LANでつなぐのが必須になると思います。

専用アプリのプロセス情報の数値
※このBLOG(99 Lebensart:旧名 スマートデバイスで仕事を変える!)は、株式会社アイテムのテストマーケティングサイトです。

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