
前回の記事では、「アップルウォッチの登場でよりパーソナルな細かい領域まで「高度な情報管理」が可能になる。それが今後のビジネス変化のきっかけになる」と評しました。今回は、アップルウォッチでビジネスが変わる根拠の一つをお伝えします。
より人間がするべきことに集中できる
実は、当方はゴルフ歴5年と経験は浅いですが、よくラウンドをします。ゴルフをする方はわかると思いますが、セカンドショット以降は、クラブを何本か持って自分のボールの所に行き、次の目標地点までの距離・風向き・ボールのライなど、短時間に多くの情報を確認して、ショットをする準備をします。初心者の頃は、距離を計測するのに携帯型GPS付きゴルフナビを使っていました。画面が大きく各コースのレイアウトがすべて見えるとても便利なシロモノでした。ところが、ラウンドに慣れてくるとグリーンまでの距離を見るのに都度ポケットからGPSナビを取り出して確認するのがとても面倒になってきたのです。
「ポケットから取り出して、少し画面を操作して見る」というタスクが、ラウンド中は許容できなくなり、音声ナビに買い換えました。音声ナビは、画面を見る必要がなくボタンを押すだけで距離を音声で教えてくれます。しかし実際使ってみたら携帯型のGPSナビよりも不便でした。「グリーン・センター・まで・およそ・○○・ヤード・です」というあまり流暢でないアナウンスを聞いていると逆にイライラしてしまうのです。
そうしているうちに最終兵器であろう腕時計型のGPSナビを購入しました。腕時計型は、距離を測るのにポケットから取り出す必要もなく、不自然な音声もありません。ショットの前にチラッと時計の画面を目線上に持ってくれば瞬時に距離がわかるのです。
これで、距離を測るのに面倒な手間や余計な意識を使わなくてよくなったので、自然とショットに集中できるようになり、よいショットが打てる確率も上がりました。当然、それに伴ってスコアも、、、(以下、ご想像にお任せします)
前置きが長くなりましたが、前回、懐中時計に例えたスマートフォンは、ゴルフで言うところの携帯型GPSだと思ってください。
スマートフォンは確かに便利で多くの情報を処理できる携帯型スーパーコンピュータですが、何か操作するときは立ち止まったり、他のことをしていればその手を止めて画面を凝視しなければなりません。
これは思った以上に面倒だと思いませんか?
電車など乗り物で移動しているときのような「すきま時間」を有効に使うにはスマートホンやタブレットは非常に効果的で成果を上げつつあります。
その一方で、リテラシーが低く使いこなせない人やビジネスシーンでなかなか使うことが難しい状況にいる人も多く存在します。
Apple Watchを始めとするスマートウォッチは、そのような人々の情報管理を飛躍的に効率化させる可能性を持っています。
【関連情報】