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【ホームセキュリティをDIY】スマート家電のArloとQrioとAmazon Echoを有効活用

2020年で世界のスマホ出荷は頭打ち(矢野経済研究所)になるなど、スマートフォンの限界説が言及されていますが、逆にスマートフォンをIoTコントロール・デバイスとして活用する時代になって、ますますスマホの活用領域が拡大していくのではないでしょうか。

リビング戦争の勝者は「スマホ」か「スマートスピーカー」か?

昔から、リビングの主役の座をTVから奪おうと、各企業はマルチリモコン、セットボックスやゲーム機など、さまざまなデバイスをリリースしてきましたが、ことごとく討ち死に。長らくリビングの主役はTVでした。

しかし、有益な情報を提供できない地上波を代表とするTV局の衰退は著しく、今やTVは高齢者向けデバイスになり、リビングの主役から降板するのは時間の問題です。

代わりにリビングのキーデバイスとなるのがスマートフォンか最近注目のAmazon EchoやGoogle Home、LINE Clovaなどのスマートスピーカーだと推測します。

21世紀前半のイノベーションは、EV&自動運転とスマート家電

さて、これからの10~20年。私たちの生活スタイルを大きく変えるイノベーションは、自動車のEV化と自動運転、そしてスマート家電です。

特に生活に身近な存在であるスマート家電は、現時点でもさまざまなデバイスやソリューションが世に出ており、安価で実用レベルには十分なモノも少なくありません。

筆者も西軽井沢に移住して中古住宅を購入したのをきっかけに、いくつかのスマート家電を導入し、自宅のIoT化にチャレンジしています。

スマート家電でホームセキュリティを自作してみる

まず、家を買ったらやってみたかったのが、ネットワークカメラの設置。一戸建てなので、「祈らせてくれ」とか「恵まれない●×…」とか「新しいふとんはー」など招かれざる訪問者がやってきた場合、トラブルを拡大させないように監視するなどといった用途に。

また、自宅の暖房は「薪ストーブ」なので、外出中の火災防止のための監視。他、旅行中のペットの様子見など、いろいろな用途があり、カメラ1台では間にあわない状況でした。

さらに、カメラには電源が必要なので、電源コンセントで通電するカメラでは、設置場所が屋内外共に限られてしまう課題もありました。

そして、それらの問題点を踏まえて熟考した結果、電源はバッテリー、ワイヤレス通信で設置場所を選ばないネットワークカメラ「Arlo Pro」をセレクト。

Arlo(アーロ)はカンタン設定、easy運用ができるネットワークカメラ

このネットワークカメラの特長は、なんといっても設定が簡単であっというまに利用できることです。DNSなどの難易度の高い設定は不要。既設のルーターにつなぐだけ!5~10分で作業は完了します。

カメラで撮影された動画は、クラウド上に動画を保管できる無料のサブスクリプションプラン(Basicコース、データ保存容量最大1GB、7日間保管、カメラ5台まで)を利用すれば、基本的には事足ります。加えてベースステーションにUSBメモリを差し込んでいれば、ローカル環境にも同じデータが保存できます。

USBデバイスとクラウド上のライブラリに保存され、スマートフォンからいつでも閲覧が可能

屋外に設置したカメラには動画データが保存されずクラウドにあるということは、例えば悪さをした人物にカメラごと持ち去られてもデータはクラウド上に保存されていますから証拠隠滅はできない。撮影したデータを確実に守る事ができるわけです。

もっと多くの動画データを保存・運用したい場合は、有料プラン:月額1,190円(税別)、1,790円(税別)があります。

Arloのベースステーション

ワイヤレスだからフレキシブルな設置・運用が可能なArlo

ネットワークカメラは、電源を入れて、ベースステーションと同期をとればOK。屋外でも使用出来るように防水防塵設計(IP65)になっています。実際にマイナス10℃以下の環境下でも問題なく動いています。

このカメラの優秀なところは、ワイヤレスなのでベースステーションと通信ができる範囲であれば、どこにでも設置できます。これは本当に便利で、ある特定の期間だけ、普段と別の場所を監視したいといった場合に、すぐにカメラを移設することができるのです。

Arloのワイヤレスネットワークカメラ

夜間の撮影や音声出力ができるArlo

また、スマートフォンからリアルタイム映像を閲覧できます。夜間も赤外線センサーを使用しているのでキレイな映像で確認・録画できます。現場の音も拾えるし、こちらからカメラを通じて話しかけることも可能です。

Arloの監視映像の様子
左:夜間自宅庭 右:リビング

通常の運用は、動作検知や温度変化があった場合に録画が開始され、スマートフォンやメールに通知されます。その連絡を受けて映像を確認し、問題があれば対処していくという流れになります。

ワイヤレスだから屋外でも簡単に設置できるArlo

玄関をスマートフォンで施錠・解錠できるQrio(キュリオ)

次に導入したのがQrio Smart Lockというスマートフォンでカギをコントロールできる機器です。自宅に戻ったとき、ポケットやカバンからカギを取り出して玄関のドアを開けることが思いのほか面倒に感じている方は、それなりにいらっしゃると思います。

SuicaやICOCAは、自動改札をスマートに通り抜けることに加えて、切符を購入する行為をなくしました。ワイヤレス充電は、スマートフォンから充電コードを抜き差しする面倒を捨て去りました。

さて、このQrio Smart Lockは、どのような利便性と与えてくれるのでしょうか?

一般的なドアなら簡単に取り付け可能な
Qrio Smart Lock

カギに関するさまざまなリスク回避が可能なQrio Smart Lock

このQrio Smart Lcokは、スマートフォンでドアを施錠・解錠することができます。実際のカギをポケットやカバンから取り出して、鍵穴に差し込み施錠・解錠する手間を省いてくれます。

それ以外に「カギを忘れて家には入れない」「ガキをかけるのを忘れて出かけてしまった」「友人に一時的にカギを渡すことが面倒」などといったリスク回避にも活用できます。

Qrioのリモートロックのシステム

Qrio Smart Lcokは、Qrio Hubと連携することで機能が大きく拡張され、外出先からスマートフォンで自宅玄関ドアの施錠・解錠が、リモートで行えるようになります。

インターネットが繋がっていれば、海外にいてもそれが可能となります。

さらに、自分以外のカギ登録者や手動でカギを施錠・解錠した場合、スマートフォンに通知が来ます。そして自分も含めたカギの施錠および解錠の履歴がすべて記録され閲覧できるのです。ちょっとした家庭内入退室管理として運用ができるようになります。

これらの機能を使えば、下記の様なカギに関するさまざまなリスクを回避することができます。

●スマートフォンがあれば家のカギがなくても施錠・解錠ができます。
●うっかりカギをかけ忘れて外出しても、スマホからリモートで施錠できます。
●カギのシェア機能を使えば、物理的にカギを渡さなくても任意の人に一定期間施錠・解錠するオンラインキーを発行できます。

Amazon EchoとQrio Hubの連携

Qrio Smart Lockの拡張デバイスであるQrio Hubは、Amazon Alexa認定対応製品ですので、スマートスピーカーである「Amazon Echo」と連携が可能となっています。

Amazon Echoの基幹である「Alexa(アレクサ)」にQrio Smart Lockのスキルを登録すれば、玄関まで移動しなくてもリビングでこう話せば、カギの施錠ができます。

Alexaのスキル登録・設定画面

「アレクサ!玄関の鍵を閉めて」
Alexa「玄関の鍵を施錠します」・・・「玄関の鍵を施錠しました」

これで、どこにいてもスマートフォンで自宅玄関の施錠・解錠が思いのままだし、家の中では、玄関まで行かなくともAmazon Echoがあれば、カギの施錠ができるようになります。

ArloとQrioを組み合わせたDIYホームセキュリティ

ネットワークカメラのArloもスマートキーのQrioもスマートフォンでコントロールしているという共通点があります。この点をうまく利用してネットワークカメラとスマートキーをリモートで活用する方法を思いつきました。

Case1. 留守中に宅配業者が自宅に訪れた場合

1.Arloが動作検知して訪問者がいることを通知します

2.スマホでArloのリアルタイムの映像を確認します

留守中に宅配業者が訪問してきた

3.Arloの音声出力ボタンを押して、リモートで宅配業者に声をかけます

4.Qrio Smart Lockをリモートで使用し玄関ドアを解錠します

5.宅配業者が玄関先に入り荷物を置いたのを音声や映像で確認します

6.ドアが閉ったのをArloのリアルタイム映像を見て確認します

7.Qrio Smart Lockをリモートで使用し玄関を施錠します

これで、外出していても宅配業者から安全に荷物を受け取ることができます。

Case2. 玄関ドアが手動で解錠されたら

1.Qrioから玄関ドアの解錠通知が来ました

2.同時にArloからも動作検知の通知が来ました

3.スマホでArloのリアルタイムの映像を確認します

家人が買い物から帰ってきた

家人には、スマートキーを発行していましたが、まだ慣れていなくて本来のカギで玄関ドアを開けたようです。ですが、別の人間の不法侵入の可能性もあったわけです。Qrioの通知だけでは、どちらか判断できません。

ネットワークカメラArloの映像で、うっかり解錠ということが確認できて安心しました。

このように、家のセキュリティで重要なカギの解錠の履歴情報、自宅周辺や家の中での人や動物の動きを検知して録画した動画情報の双方を併せて確認する事で外出先からでも自宅の安全確認が確実にできるホームセキュリティシステムが実現します。

万が一、本当に不法侵入などの事件が起こった場合、警察に連絡すると同時に記録動画を送る事で早期解決の可能性を高めることになるかもしれませんし、捜査の手がかりとして重要な証拠にもなり得るでしょう。

もちろん、事件やトラブルが起こらないことが一番ですが、有事の際に適切な対応や防止策が取れる体制があること自体が安心と安寧を担保してくれるのも大事ですよね。

【関連情報】

※このBLOG(99 Lebensart:旧名 スマートデバイスで仕事を変える!)は、株式会社アイテムのテストマーケティングサイトです。

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